プレパパ・プレママのための病院や企業、政府の取り組みは? オープンセミナー「プレコンセプションケアのいいこと」レポート(後編)|coco-bana* ココバナ 「未来のワタシに今できること」

プレパパ・プレママのための病院や企業、政府の取り組みは? オープンセミナー「プレコンセプションケアのいいこと」レポート(後編)

プレパパ・プレママのための病院や企業、政府の取り組みは? オープンセミナー「プレコンセプションケアのいいこと」レポート(後編)

2017年11月13日(月)に慶應義塾大学で行われたオープンセミナー、「プレコンセプションケアのいいこと」。前編では、「なぜ、プレコンセプションケアが必要なのか?」という視点で、このイベントも模様をお伝えしました。今回は、女性や妊婦を取り巻く環境や、よりよい将来に向けて行われている取り組みをご紹介します。

■意外と知らない「助産師」の活動

「助産師は、赤ちゃんを取り上げるだけの人ではない」、そう話すのは、公益社団法人神奈川県助産師会 会長 村上明美先生です。村上先生によると、助産師はすべての年代の女性の健康を支える専門職。身体のことや妊娠・出産、育児についての正しい知識と、健康的な生活を送るヒントを提供する活動をしています。

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▲お話をうかがった公益社団法人神奈川県助産師会 会長 村上明美先生。

たとえば、女性のための健康講座や、ブライダルサロンでおこなうプレパパへの健康指導。ベビーマッサージをしながら助産師と話ができたり悩み相談ができたりする「ふれあい助産師サロン」などを開催しています。また、妊婦がお産に行くときはタクシーに乗ることが多いため、タクシードライバーにその対応を教える研修などもおこなっているそう。

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電話相談サービスもあるそう。助産師をもっと身近に感じて、気になることがあれば気軽に相談してみるのもよいでしょう。

■身体を理由に退職する女性社員をゼロにする

ITや社会から健康課題を解決しようとしているのは、NTTドコモとオムロンのジョイントベンチャー、ドコモ・ヘルスケア株式会社です。セミナーでは、取締役でウーマンヘルスケア事業部長の金岡秀信さんが、同社のサービス「カラダのキモチ」の活動や、企業としての取り組みについて説明をしてくださいました。

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▲ドコモ・ヘルスケア株式会社・取締役でウーマンヘルスケア事業部長の金岡秀信さん。

「カラダのキモチ」は、生理周期や基礎体温のデータから、女性の体の変調を早期に発見・お知らせするアプリですが、アプリからのお知らせをもとに医療機関を受診すると見舞金を支給し、女性の健康をサポート。してくれます

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▲共働きが増える現代だが、妊娠・出産を機に退職する女性もまだまだ多いとい現実もある。

さらにドコモ・ヘルスケアでは、企業でのヘルスリテラシーを高める活動もおこなっています。
妊娠・出産をきっかけに退職する女性は多いものですが、それは産後のキャリアプランが描けていなかったり、企業の受け入れ体制が整っていなかったりして、不本意な退職である場合もあります。そこで若手社員とその上司を対象に、心とカラダに向き合いながらキャリアプランを考えるセミナーなどを実施。「身体を理由に退職する女性社員をゼロにすること」を目指します。

■政府だって健康増進に取り組んでいる

ヘルスケアに取り組んでいるのは、医療機関や企業だけではありません。国も、さまざまな取組をしています。このセミナーでは、経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室 室長補佐の藤岡雅美さんが、「行動変容」について話しました。

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▲個人の行動を変えるには、組織の行動も変えていくこと。その結果社会も変わっていくと、藤岡さんは話します。

「行動変容」とはどういう意味かというと、「健康診断を受けましょう」といっても、時間がないから、面倒だからとつい受けない人がいる。でも、「健康診断を受けないとボーナスが受けらません」とすると、受診率は自然とあがっていきます。つまり、個人の行動を促すには、組織や企業の行動が必要だということです。
社員の健康は企業の生産性アップにつながりますから、企業も健康に投資していくことが大事で、「この考えをプレコンセプションケアにも適応できるのではないか」と話していました。

■より健康な妊娠や出産のために

プレコンセプションケアは、女性と生まれてくる赤ちゃんのためのもの。とはいえ、女性だけが行動をすればいいわけではなく、医療機関や助産師会、企業や政府といった、社会全体が取り組んでいかなくてはいけません。プレコンセプションケアは、まだまだ注目され始めたばかり。これからさらに多くの人や団体・企業などが取り組むことで、より健康な妊娠や出産ができる世の中になることは間違いないでしょう。

 

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2018年1月22日
プレコンセプションケア

プレパパ・プレママのための病院や企業、政府の取り組みは? オープンセミナー「プレコンセプションケアのいいこと」レポート(後編)

2017年11月13日(月)に慶應義塾大学で行われたオープンセミナー、「プレコンセプションケアのいいこと」。前編では、「なぜ、プレコンセプションケアが必要なのか?」という視点で、このイベントも模様をお伝えしました。今回は、女性や妊婦を取り巻く環境や、よりよい将来に向けて行われている取り組みをご紹介します。

■意外と知らない「助産師」の活動

「助産師は、赤ちゃんを取り上げるだけの人ではない」、そう話すのは、公益社団法人神奈川県助産師会 会長 村上明美先生です。村上先生によると、助産師はすべての年代の女性の健康を支える専門職。身体のことや妊娠・出産、育児についての正しい知識と、健康的な生活を送るヒントを提供する活動をしています。

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▲お話をうかがった公益社団法人神奈川県助産師会 会長 村上明美先生。

たとえば、女性のための健康講座や、ブライダルサロンでおこなうプレパパへの健康指導。ベビーマッサージをしながら助産師と話ができたり悩み相談ができたりする「ふれあい助産師サロン」などを開催しています。また、妊婦がお産に行くときはタクシーに乗ることが多いため、タクシードライバーにその対応を教える研修などもおこなっているそう。

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電話相談サービスもあるそう。助産師をもっと身近に感じて、気になることがあれば気軽に相談してみるのもよいでしょう。

■身体を理由に退職する女性社員をゼロにする

ITや社会から健康課題を解決しようとしているのは、NTTドコモとオムロンのジョイントベンチャー、ドコモ・ヘルスケア株式会社です。セミナーでは、取締役でウーマンヘルスケア事業部長の金岡秀信さんが、同社のサービス「カラダのキモチ」の活動や、企業としての取り組みについて説明をしてくださいました。

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▲ドコモ・ヘルスケア株式会社・取締役でウーマンヘルスケア事業部長の金岡秀信さん。

「カラダのキモチ」は、生理周期や基礎体温のデータから、女性の体の変調を早期に発見・お知らせするアプリですが、アプリからのお知らせをもとに医療機関を受診すると見舞金を支給し、女性の健康をサポート。してくれます

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▲共働きが増える現代だが、妊娠・出産を機に退職する女性もまだまだ多いとい現実もある。

さらにドコモ・ヘルスケアでは、企業でのヘルスリテラシーを高める活動もおこなっています。
妊娠・出産をきっかけに退職する女性は多いものですが、それは産後のキャリアプランが描けていなかったり、企業の受け入れ体制が整っていなかったりして、不本意な退職である場合もあります。そこで若手社員とその上司を対象に、心とカラダに向き合いながらキャリアプランを考えるセミナーなどを実施。「身体を理由に退職する女性社員をゼロにすること」を目指します。

■政府だって健康増進に取り組んでいる

ヘルスケアに取り組んでいるのは、医療機関や企業だけではありません。国も、さまざまな取組をしています。このセミナーでは、経済産業省 経済産業政策局 産業人材政策室 室長補佐の藤岡雅美さんが、「行動変容」について話しました。

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▲個人の行動を変えるには、組織の行動も変えていくこと。その結果社会も変わっていくと、藤岡さんは話します。

「行動変容」とはどういう意味かというと、「健康診断を受けましょう」といっても、時間がないから、面倒だからとつい受けない人がいる。でも、「健康診断を受けないとボーナスが受けらません」とすると、受診率は自然とあがっていきます。つまり、個人の行動を促すには、組織や企業の行動が必要だということです。
社員の健康は企業の生産性アップにつながりますから、企業も健康に投資していくことが大事で、「この考えをプレコンセプションケアにも適応できるのではないか」と話していました。

■より健康な妊娠や出産のために

プレコンセプションケアは、女性と生まれてくる赤ちゃんのためのもの。とはいえ、女性だけが行動をすればいいわけではなく、医療機関や助産師会、企業や政府といった、社会全体が取り組んでいかなくてはいけません。プレコンセプションケアは、まだまだ注目され始めたばかり。これからさらに多くの人や団体・企業などが取り組むことで、より健康な妊娠や出産ができる世の中になることは間違いないでしょう。

 

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