ダイエットのカギは糖質制限にあり|coco-bana* ココバナ 「未来のワタシに今できること」

ダイエットのカギは糖質制限にあり

ダイエットのカギは糖質制限にあり

ダイエットのカギは糖質制限にあり

たくさん食べたのにすぐ空腹を感じて、また食べてしまう。こんな経験ありませんか?実はこの過食の原因には「血糖値」が深くかかわっています。
過食を繰り返す悪循環を断ち切るために「血糖値」をコントロールするカギが「糖質制限」。ダイエットだけでなく、健康のためにもなる「糖質制限」について、ご説明します。

川井 勇一先生

川井 勇一先生

かわい内科クリニック 院長・医学博士

URL:http://www.kawai-medical.com/
滋賀医科大学 医学部 卒業
滋賀医科大学付属病院等を経てかわい内科クリニック開業

消化器病を中心とした診療に加え、西洋医学、漢方、分子整合栄養療法(オーソモレキュラー療法)、その他代替え医療の中から適切なものを選択し、一人一人の体質や症状に合わせた「症状改善」「アンチエイジング」へのアプローチを実施。「病気の予防」を第一に、カラダに優しい医療の提供を目指した、”こころもカラダも喜ぶ医療”をモットーとする。

糖質制限とは

「糖質制限」とは、糖質(炭水化物、砂糖、果糖など)の摂取量を抑え、急激な血糖値の上昇やインスリンの過剰分泌を抑える食事法のことです。ごはんやパン、パスタなどを控える代わりに、肉や魚、卵や大豆製品などのタンパク質や脂質をしっかり摂ります。もちろん、野菜や海藻類なども十分摂ることで、ビタミン類やミネラル類、食物繊維を補います。「糖質制限」を始めると、まず最初に空腹を感じにくくなって、我慢することなく自然に過食がおさまります。そして、比較的短期間で腹部のあたりがスッキリしてきます。また、酷いむくみも軽減し、からだが軽くなったとおっしゃる患者様も多いですね。日本人なのに米を食べないことに、最初は罪悪感を感じる方もおられるのですが、体調がよくなるにつれて、みなさん納得されるようですね。

なぜ糖質制限をするのか

 米やパン、パスタなどの糖質を摂取すると、小腸で吸収され血液中に入って血糖値を上昇させます。そして、それが白米や白いパン、白砂糖などの精製された糖質の場合、血糖値の急上昇を引き起こし、上がりすぎた血糖値を下げるために膵臓からインスリンが大量に追加分泌されます。そのために今度は血糖値を下げすぎることになり、脳から「空腹」という信号が発せられます。食べても食べても空腹を感じて過食を繰り返し、肥満になるのはこのためです。結果として手が震えるなどの低血糖発作を起こしたり(機能性低血糖症)、また、血糖値の低下に対して血糖値を上げるためにアドレナリンなどの興奮系ホルモンが分泌される結果、動悸がしたり、パニック障害などの精神症状を引き起こすこともあります。一方、タンパク質や脂質は、血糖値をほとんど上げませんので、タンパク質や脂質を中心にした食事ではインスリン分泌は少なく、また血糖値を維持するので低血糖を起こしにくくなります。糖質制限を始めると、空腹を感じにくくなるのはこのためです。そして、糖質制限をすると、からだはエネルギーをブドウ糖からではなく、タンパク質や脂質から作り出すシステムが働くようになって、蓄積した脂肪が燃焼するようになります。そのため、無理な運動をすることなく、ごく自然にダイエットができるというわけです。

肥満の原因は糖質ではなく脂質

 日本だけでなく欧米でも、戦後から現代に至るまで、肥満や糖尿病の原因として脂質の摂りすぎが指摘されてきました。しかし、現実には、脂質摂取量は減少傾向にあるにもかかわらず、米国での肥満や糖尿病はこの30年で倍増しています。近年は、糖質の過剰摂取が注目され、すでに米国では糖尿病治療食として、また、効果的なダイエット法としても、「糖質制限」が認められています。

メタボリックシンドロームの予防にも糖質制限

 メタボリックシンドローム、俗にいう“メタボ”とは、内臓脂肪の蓄積により、様々な悪玉ホルモンが出たり、インスリンの効き目が悪くなり、高インスリン血症になり、糖尿病、高血圧,脂質異常症,糖尿病,心筋梗塞,脳梗塞などを引き起こす病態です。ブドウ糖は細胞に取り込まれてエネルギーとして利用されますが、ブドウ糖が余ると、インスリンの作用で中性脂肪として脂肪細胞に蓄積され、内臓で脂肪組織が増加し、内臓肥満症候群=メタボリックシンドロームに至ります。(血糖値を下げるホルモンであるインスリンは、“肥満ホルモン”とも呼ばれています。)つまり、内臓脂肪を増やさないためには、ブドウ糖のもとである炭水化物や砂糖などの糖質を制限して、インスリンの急激かつ大量分泌を防ぐことが大切といえます。

ファスティング(断食)によるダイエット法の落とし穴

 「プチ断食」という言葉があるように、ある一定期間断食を行うダイエット法が特に若い女性の間で話題になっているようです。当クリニックにおいても「プチ断食をやってみたけどうまくいかない」「ファスティング(断食)と糖質制限、どちらが効果的ですか?」という相談や質問をよく受けます。しかし、ファスティング(断食)はそもそも腸の機能を低下させるため、医師としてはおすすめできません。腸はからだに必要な栄養素を吸収すると同時に、病原菌を排除する大切な器官。また、腸内細菌叢のバランスが乱れることで、便秘や下痢などの症状を引き起こしてしまいます。

メンタルのトラブルにも糖質制限

 うつ病などの精神疾患や様々な不定愁訴の背後には、機能性低血糖症が存在する場合があります。特に低血糖発作の症状は、パニック障害の症状と似ている部分があり、注意が必要です。うつ病の患者様に「糖質制限」を行っていただくことで、症状が緩和するケースが実は多々あります。

 このようにダイエットだけではなく、カラダのさまざまな不調のためにも、当クリニックでは「糖質制限」を患者様にお勧めしています。

 

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2014年12月4日
医師監修

ダイエットのカギは糖質制限にあり

ダイエットのカギは糖質制限にあり

たくさん食べたのにすぐ空腹を感じて、また食べてしまう。こんな経験ありませんか?実はこの過食の原因には「血糖値」が深くかかわっています。
過食を繰り返す悪循環を断ち切るために「血糖値」をコントロールするカギが「糖質制限」。ダイエットだけでなく、健康のためにもなる「糖質制限」について、ご説明します。

川井 勇一先生

川井 勇一先生

かわい内科クリニック 院長・医学博士

URL:http://www.kawai-medical.com/
滋賀医科大学 医学部 卒業
滋賀医科大学付属病院等を経てかわい内科クリニック開業

消化器病を中心とした診療に加え、西洋医学、漢方、分子整合栄養療法(オーソモレキュラー療法)、その他代替え医療の中から適切なものを選択し、一人一人の体質や症状に合わせた「症状改善」「アンチエイジング」へのアプローチを実施。「病気の予防」を第一に、カラダに優しい医療の提供を目指した、”こころもカラダも喜ぶ医療”をモットーとする。

糖質制限とは

「糖質制限」とは、糖質(炭水化物、砂糖、果糖など)の摂取量を抑え、急激な血糖値の上昇やインスリンの過剰分泌を抑える食事法のことです。ごはんやパン、パスタなどを控える代わりに、肉や魚、卵や大豆製品などのタンパク質や脂質をしっかり摂ります。もちろん、野菜や海藻類なども十分摂ることで、ビタミン類やミネラル類、食物繊維を補います。「糖質制限」を始めると、まず最初に空腹を感じにくくなって、我慢することなく自然に過食がおさまります。そして、比較的短期間で腹部のあたりがスッキリしてきます。また、酷いむくみも軽減し、からだが軽くなったとおっしゃる患者様も多いですね。日本人なのに米を食べないことに、最初は罪悪感を感じる方もおられるのですが、体調がよくなるにつれて、みなさん納得されるようですね。

なぜ糖質制限をするのか

 米やパン、パスタなどの糖質を摂取すると、小腸で吸収され血液中に入って血糖値を上昇させます。そして、それが白米や白いパン、白砂糖などの精製された糖質の場合、血糖値の急上昇を引き起こし、上がりすぎた血糖値を下げるために膵臓からインスリンが大量に追加分泌されます。そのために今度は血糖値を下げすぎることになり、脳から「空腹」という信号が発せられます。食べても食べても空腹を感じて過食を繰り返し、肥満になるのはこのためです。結果として手が震えるなどの低血糖発作を起こしたり(機能性低血糖症)、また、血糖値の低下に対して血糖値を上げるためにアドレナリンなどの興奮系ホルモンが分泌される結果、動悸がしたり、パニック障害などの精神症状を引き起こすこともあります。一方、タンパク質や脂質は、血糖値をほとんど上げませんので、タンパク質や脂質を中心にした食事ではインスリン分泌は少なく、また血糖値を維持するので低血糖を起こしにくくなります。糖質制限を始めると、空腹を感じにくくなるのはこのためです。そして、糖質制限をすると、からだはエネルギーをブドウ糖からではなく、タンパク質や脂質から作り出すシステムが働くようになって、蓄積した脂肪が燃焼するようになります。そのため、無理な運動をすることなく、ごく自然にダイエットができるというわけです。

肥満の原因は糖質ではなく脂質

 日本だけでなく欧米でも、戦後から現代に至るまで、肥満や糖尿病の原因として脂質の摂りすぎが指摘されてきました。しかし、現実には、脂質摂取量は減少傾向にあるにもかかわらず、米国での肥満や糖尿病はこの30年で倍増しています。近年は、糖質の過剰摂取が注目され、すでに米国では糖尿病治療食として、また、効果的なダイエット法としても、「糖質制限」が認められています。

メタボリックシンドロームの予防にも糖質制限

 メタボリックシンドローム、俗にいう“メタボ”とは、内臓脂肪の蓄積により、様々な悪玉ホルモンが出たり、インスリンの効き目が悪くなり、高インスリン血症になり、糖尿病、高血圧,脂質異常症,糖尿病,心筋梗塞,脳梗塞などを引き起こす病態です。ブドウ糖は細胞に取り込まれてエネルギーとして利用されますが、ブドウ糖が余ると、インスリンの作用で中性脂肪として脂肪細胞に蓄積され、内臓で脂肪組織が増加し、内臓肥満症候群=メタボリックシンドロームに至ります。(血糖値を下げるホルモンであるインスリンは、“肥満ホルモン”とも呼ばれています。)つまり、内臓脂肪を増やさないためには、ブドウ糖のもとである炭水化物や砂糖などの糖質を制限して、インスリンの急激かつ大量分泌を防ぐことが大切といえます。

ファスティング(断食)によるダイエット法の落とし穴

 「プチ断食」という言葉があるように、ある一定期間断食を行うダイエット法が特に若い女性の間で話題になっているようです。当クリニックにおいても「プチ断食をやってみたけどうまくいかない」「ファスティング(断食)と糖質制限、どちらが効果的ですか?」という相談や質問をよく受けます。しかし、ファスティング(断食)はそもそも腸の機能を低下させるため、医師としてはおすすめできません。腸はからだに必要な栄養素を吸収すると同時に、病原菌を排除する大切な器官。また、腸内細菌叢のバランスが乱れることで、便秘や下痢などの症状を引き起こしてしまいます。

メンタルのトラブルにも糖質制限

 うつ病などの精神疾患や様々な不定愁訴の背後には、機能性低血糖症が存在する場合があります。特に低血糖発作の症状は、パニック障害の症状と似ている部分があり、注意が必要です。うつ病の患者様に「糖質制限」を行っていただくことで、症状が緩和するケースが実は多々あります。

 このようにダイエットだけではなく、カラダのさまざまな不調のためにも、当クリニックでは「糖質制限」を患者様にお勧めしています。

 

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