【腸内フローラ特集vol.1】 腸ってすごい! あなたの知らない腸の働き|coco-bana* ココバナ

腸ってすごい! あなたの知らない腸の働き

腸内フローラ特集 coco-bana*

今や、健康をテーマとするテレビの情報番組や専門の雑誌などでも数々取り上げられ、特集が組まれるほど注目を集めている「腸内フローラ」。

今回から全4回にわたって、腸が持つ知られざる働きと機能、さらに、腸内フローラの研究がもたらしてくれる可能性について、わかりやすくお話しします。

 

腸内ではたくさんの細菌が生存競争を繰り広げています

腸の中にはたくさんの細菌が棲みついていて、細菌のエサ、つまり食べ物が胃で消化され、小腸で吸収されなかったものをせっせと食べて、生存競争を繰り広げています。

ヒトの体を構成する体細胞の数は約37兆個と言われていますが、腸内細菌の数は、それよりはるかに多い約100兆個。

種類にして数百から1000種類もいる腸内細菌と、小腸・大腸の腸管細胞などが互いに関係し合い、おなかの中にひとつの生態系を形成しています。

この腸の働きが私たちの健康に大きく影響を及ぼすことが、近年の研究でわかってきました。

栄養素を吸収する小腸 外来菌から守る免疫機能も

小腸の主な働きは栄養素の吸収です。胃で消化され、粥状になった食べ物が送り込まれ、ここで最終的にたくさんの消化酵素とまざり合い、分解が行われ、その栄養素を腸管の吸収上皮細胞が吸収します。

よく腸のことを「内なる外」と言います。体の中ではあるけれど、常に外からの菌の侵入にさらされているからです。

小腸には免疫機能が備わっています。その免疫バリアによって異常が起きないよう、腸管は守られています。

大腸では腸内細菌により代謝物質が作られる

小腸で吸収されなかった水分と未消化物(食物繊維など)は、大腸へと送られていきます。

大腸には、小腸の1万倍もの数の腸内細菌が種類ごとに群れをなして待ち構えています。

その様子は花園にたとえて腸内フローラと呼ばれています。

酵素を嫌う性質の菌にとって、酵素のない大腸は格好の棲みか。

腸内細菌は、食物繊維などを自分たちのエネルギー源にします。

その分解の過程で、さまざまな物質を作るのですが、この代謝物質がとても重要なのです。

例えば、主な代謝物質である「酢酸」が、腸のぜん動運動を助けてくれるのもそのひとつ。

ご存知のように、大腸は便の加工工場でもあります。

「酪酸」には、炎症やアレルギーを抑制してくれる効果があることも、研究で明らかになっています。

健康のカギは腸内フローラのバランス!

腸内フローラの多様性 coco-bana*

腸内細菌が作り出すものは、酢酸や酪酸といった体に良い作用をするものばかりではありません。

尿毒素など、体に悪影響を及ぼす悪玉物質も産生し、同じように腸で吸収されて全身へとめぐります。

では、腸内フローラが体に良いものを作り出せる状態でいるにはどうしたらよいのでしょうか?

研究が進む中でわかってきたのは、腸内フローラは多様性が重要だということです。

なにかひとつの菌だけが増えて、一人勝ちの状態になってはいけないのです。

多様性のバランスが崩れてしまうと、腸そのものの疾患に加え、自己免疫疾患や代謝疾患といった、全身性の疾患が起きる恐れがあります。

多種多様な細菌たちがバランス良く棲んでいることで、腸内生態系は維持されているのです。

 

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