小児科医ママが教える「離乳食を作らなくていい理由」が目からウロコ!

2019.08.20

生後5〜6ヵ月ごろ、首がすわり、大人の食べ物に興味を示してきたら、離乳食の始めどき! でも、子どもの成長度合いに合わせたサイズや素材を使って作るのが大変だったり、せっかく作ったのに食べてくれなかったり……など、ママにとっては新たな悩みが増える時期でもありますね。

ちまたの育児書には、さまざまな手作り離乳食レシピが紹介されていますが、今回紹介する1冊は、その正反対。なんと「離乳食は作らなくてもいい」というのです。

離乳食は本当に作らなくていいの? そんな疑問に答えてくれる、小児科専門医で医学博士の工藤紀子氏の著書『小児科医のママが教える 離乳食は作らなくてもいいんです。』をご紹介します。

離乳食は作らないほうがうまくいく!

小児科医ママが教える「離乳食を作らなくていい理由」が目からウロコ!

小児科医としてたくさんの悩めるママの声に耳を傾け、自身も子育て中に離乳食作りの大変さを経験した工藤氏は、ママの負担を軽減し、子どもの安全を守るためにも「離乳食は作らなくていい」と述べています。

日本の小児科医の多くは「離乳食を作る」という前提でお母さんたちを指導しますが、私はお母さんの負担をできるだけ軽減するためにも、子どもの安全を守るためにも、子どもに必要な栄養素をしっかりと補うためにも、離乳食を買うことをおすすめしています。

(本書80ページ)

手作り離乳食の問題点を、買う離乳食で解決

小児科医ママが教える「離乳食を作らなくていい理由」が目からウロコ!

離乳食を手作りする場合は、すり鉢や網などを駆使し離乳食分だけ少量作るので、調理に手間や時間がかかります。また赤ちゃんの口に入るものですから、しっかりとした衛生面の管理も必要です。それについ「よく食べてくれるもの」を作りがちなので、同じようなメニューになり、栄養が偏ってしまう可能性も。

赤ちゃんのお世話をしながら、時間と手間のかかる離乳食を、衛生面、栄養面もしっかり考えて作るというのは本当に大変。そこまでしてもまったく食べてくれないときもありますし!

「エネルギー」「鉄」「亜鉛」「ビタミンA」が子どもの心身の健全な発達に必要な栄養素であるということがWHO(世界保健機関)などで報告されています。

(本書88ページ)

ママのお腹の中で蓄え、母乳やミルクから摂っていた栄養では足りなくなる生後6ヵ月ごろから、離乳食が始まります。しかし、赤ちゃんに必要な栄養素である鉄や亜鉛を含む食材で離乳食を作るのはハードルが高そうです。そこでそれらの栄養が含まれる「買う離乳食」で解決できるというのです。

離乳食期の子どもはたくさんの量が食べられないため、吸収率の高いもので効率よく摂る方法をおすすめします。ただ赤身の肉類、レバー、マグロやカツオなどの魚を、手作りの離乳食で食べさせるには、衛生面に細心の気配りをしないといけません。がんばって調理してもボソボソした食感になりがちなので、食べてもらえません。そこでおすすめなのが、鉄が含まれる市販の離乳食を使うことです。

(本書94ページ)

できるだけ負担を減らし、栄養豊かに楽しく食べる

小児科医ママが教える「離乳食を作らなくていい理由」が目からウロコ!

離乳食や子ども用の食事をあえて別に作る必要はありません。離乳食の初期の段階から、市販のものをどんどんあげて、大人と同じものが食べられるようになったら、ママやパパの食事から少し取り合分けてあげればよいのです。できるだけ負担を減らし、栄養豊かに、笑顔で楽しく食べる! これが一番です。

(本書151ページ)

離乳食作りがママの負担になり、イライラしてしまうようでは本末転倒。本書では手作りしたいというママへのアドバイスも載っており、離乳食期に必要な栄養、買う離乳食の使い方、海外の離乳食についてやQ&Aなどが豊富なイラストや写真、4コマ漫画などで紹介されており、離乳食に向き合うすべてのママに向けたメッセージが詰まっています。

迷い悩んだあのころに教えてあげたい1冊!

小児科医ママが教える「離乳食を作らなくていい理由」が目からウロコ!

離乳食期の大変さを経験したママなら、毎日レシピを探して、離乳食作りをしていたあのころが思い出されるのではないでしょうか。せっかく作ったのに食べてもらえなかったり、離乳食を投げたり、こぼしたりとテーブルも床もまたたく間に惨状に。栄養が足りているのかも分からず、「わざわざ作ったのに」とママの心も日々折れていたことでしょう。

「離乳食は手作りすべき」という思い込みに追い込まれていたあのころの私に、栄養面や安全性からも、またママの心の余裕を守るためにも、国内外の市販の離乳食を試してみようよ、と教えてあげたいと思える1冊です。

子育て中のママは、睡眠不足や日々のお世話で疲弊し、余裕が無くなってしまうので、少しでも負担を軽くすることは大切なこと。そんなとき、家庭で作るには手間のかかる食材や栄養がしっかり考えられており、衛生面も安心な「買う離乳食」が救世主になります。

授乳期に栄養が足りないときには市販のミルクをあげるのと同じように、足りない栄養を補える市販の離乳食を上手に使って、ハッピーな離乳食期を過ごしたいものですね。

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